脳をだませ

ダウンロード

人間の脳はすごい!!

みなさんは今、紙に印刷された文字を読んでいます。
そして一部の人は、文字を読みながらまた他のことを考えたりしてるのではないでしょうか。
「字が小さいな」「最初だけ読んでみよ」「この部屋暑いな」「周りが騒がしい・・・」などなど。
字を読んだり、何かを考えたり、人と話したり――。
人間がとるほぼすべての行為は、当然脳を通して行われています。
私たちが生活していく中で、脳が非常に重要な役割を果たしていることは言うまでもないでしょう。

このことは人間に限らず、他の動物についても同じです。
では、人間とその他の動物に関して、脳みそは同等のものであると言えるでしょうか?
おそらく、ほとんどの人は「人間の脳の方が優れている」と考えると思います。
何をもって優れているというか、難しいところではありますが、皆さんが考える通り、
人間の脳が他の動物に比べて非常に発達しているということはまず間違いないでしょう。

現実の知覚から遠く離れたものを想像したり、言葉を話して、またそれを理解したり、
他人のことを思いやったり、人間が圧倒的に秀でている能力というものは多くあります。
そしてこのような多くの優れた能力によって、現代にみる凄まじい文明が発達したのだと考えると、
人間の脳のすごさがよくわかります。しかし、非常に発達しているからこその欠点があることもまた確かです。
その例をこれから見ていきましょう。

思い込みで命を落とす!? 恐怖のノーシーボ効果

ここで1つ、面白い話をお伝えしましょう。

戦時中、「人間が体重の約10%の出血によって死亡する」ということを確かめるため、
オランダである実験が行われました。
被験者として選ばれたのは死刑囚のブアメード。彼は、「どうせ死ぬのなら・・・」と、実験を承諾しました。

この実験の方法は、ブアメードに目隠しをし、台の上で両手両足を固定。
そして足首を切って血を流していくというものでした。
実験開始後、医師が流血量を読み上げていき、最終的にブアメードは死んでしまいました。

しかし、実はこの実験中、ブアメードの足首につけられた傷は非常に小さなもので、
ほとんど出血は無かったのです。血の流れる音も、出血量の報告も、すべてデタラメなものでした。
すなわち、ブアメードは「自分は出血している」という思い込みによって命を落としたのです。

この実験に関して、ネットでも多くの記述がありますが、本当に行われたものかは分かりません。
ただし、思い込みによる「死」については様々な報告があり、思い込みの怖さを思い知らされます。

思い込みでプラスの作用を!

ここで話を終えてしまうと、「なんて暗いコラムなんだ!」と僕が怒られてしまいます。
もちろん、今回伝えたことは「思い込みによる悪い作用」ではありません。
もうお気づきだと思いますが、逆にこれを利用して「思い込みによる良い作用」を得ようというのが、
今回のメインの話となります。ちなみに、「思い込みによって良い作用を得ること」をプラシーボ効果といいます。
このプラシーボというのは「偽薬」という意味で、その名の通り偽物の薬のことです。

たとえば、風邪をひいた患者に対して、「薬」と偽った白い粉を処方すれば、
一定数の患者は薬による風邪の改善を実感することになります。
実際に、ひと昔前までは、日本でも「本当は効果のない」名前だけの薬がかなり出回っていたそうです。
もちろん誰かが悪意を持って偽物の薬を流していたというわけではなく、
薬の効果を確かめる方法がきちんと確立されていなかったためにこのようなことが起こっていました。
普通に薬の効果を確かめる実験を行ってしまうと、多くの人が「自分は薬を飲んだ」という気持ちだけで
症状の改善を感じてしまうのです。そうして効果を確かめられた偽物の薬が、市場に出回ってしまっていました。

プラシーボ効果を勉強に

今までの具体例では、思い込みで人が命を落とし、思い込みによって患者が症状を改善させました。
だとすれば・・・思い込みで成績を上げることも可能だと思いませんか!?
これは勉強をせずに思い込みだけで勝負しろ、という話ではありません!!
存分に勉強は行ってください。その上で、「自分はできる」という自信をつけることが重要なのです。
根拠が確かなほど、思い込みは強くなります。
すなわち、努力という確固たる根拠をもって「自分が最強だ」と思える地点に至れば、
本当にあなたは最強になれるのです。1つの問題を解く場合も、
自分には解けないという思い込みが最もよくありません。
何を行うにも、自分の脳みそは上手にだましていきましょう!