朝型と夜型どっちがいいの!?

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朝型にすべきか夜型にすべきか

今日は睡眠に関するお話です!
「朝型にしたいけど、早く起きれない」
「夜の方が集中力が持続して勉強がはかどる」
など、朝型か夜型かで悩む人を毎年多く目にします。(特に朝型にできずに悩む人が多いですね)
ぼくも朝寝坊は大得意です!
朝早く起きるだけでも辛いことなのに、それから勉強をするだなんて泣きじゃくってしまいますよね。
この悩みを晴らすべく、今回は睡眠について考えていきましょう!

体内時計ってホントにある?

みなさん、体内時計という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。
「お腹がすいたから12時くらいかな」
「そろそろ1時間たっただろう」
「自分が産まれてから4億7千秒くらいたってる気がする」
など、感覚的な意味で体内時計を使うことが多いかもしれません。
でも、この体内時計とはいったい何なのでしょうか?
本当に存在するものなのでしょうか?

実は、比喩的な意味ではなく、実際に生物の体には体内時計が組み込まれているのです。
もちろん、機械の時計が体の中に埋め込まれているわけではありませんよ!
この体内時計によって、睡眠や体温調節などの様々な機能のリズム調整が行われています。

生物の体に組み込まれている体内時計を、「サーカディアンリズム」といいます。
2017年にはJeffrey C. Hall博士、Michael Rosbash博士、Michael W. Young博士の3人が
「サーカディアンリズム」に関する研究でノーベル医学生理学賞を受賞しており、
生物界ではたいへんホットな話題でもあります。
渋谷のイケてるお兄さんお姉さんも、「サーカディアンリズム」が大好きなのです。

だんだんと興味が湧いてきましたよね?
では、「サーカディアンリズム」の細かい話をみていきましょう。

サーカディアンリズムを回しているのはタンパク質!

今からめちゃくちゃ難しい話をしていくので、文字がニガテな人は樋口のところに直接聞きにきてください。

まず体内時計の中心は、脳みその中の視交叉上核(しこうさじょうかく)にあります。
この視交叉上核の中に、Per2(パーツー)というタンパク質があり、
Per2が元気になったりしょぼくれたりするのに合わせて、
人間のからだ全体にも活動のリズムが与えられるのです。
Per2は、CLOCK(クロック)とBMAL1((ビーマルワン)というタンパク質の力によって元気になります。
しかし、元気になったPer2は、CLOCKとBMAL1の活動を止めてしまいます。
すると、Per2は元気がなくなっていくのですが、このチャンスにまたCLOCKとBMAL1が活動を始めて、
Per2を元気づけていきます。ぐるぐる循環しているのがわかりましたか?
このループが体内時計のおおもとなのです。

ちなみに、ハムスターの視交叉上核を破壊すると、
ハムスターの行動リズムはめちゃくちゃに狂ってしまうという実験があります。
生物の行動リズムは、分子レベルで規定されてしまっているというわけですね。

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朝型か夜型は遺伝子で決まる?

やっと本題の話です。見出しで書いてしまいましたが、
朝型か夜型かは遺伝子で決まるというのが有力な話です。
「夜更かしができずにすぐ寝てしまう遺伝子」というのも最近発見されました。
というわけで、「朝型か夜型かは人による!」が正解となります。
ある程度自分の生活リズムをコントロールしていくことは可能ですが、
わざわざムリして早起きする必要はないでしょう。
学校に間に合うくらいの起床でよいのではないでしょうか(←みなさんの年頃は自律神経が乱れやすく、
学校のリズムに合わない人も一定数います!どうしても合わない場合は病院へ!)。

ほとんどすべての生物に体内リズムは存在しています。
しかし視交叉上核は哺乳類にしかないものです。
ヒトを含め、哺乳類の体内リズムは手の届かぬところで強力にコントロールされているのです。
この強力なリズムにわざわざ立ち向かっていくのは労力がもったいない!
活動の効率も落ちます!学生である以上最低限の生活リズムは維持して欲しいですが、
自分が一番活動しやすいリズムを考えて、それに合わせて勉強することを心がけていきましょう!

リングアカデミー講師 樋口 翔太