宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方

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今の社会は、ストレスだらけ

まずストレスとは、心と体に受けるありとあらゆる刺激のことです。
ストレスはあって当然なものです。
変化や刺激があるとストレスは必ず生まれます。

中学生の皆さんにとっては何がストレスになっているでしょうか。
定期テスト?部活?受験?友達?恋?
学校生活を想像してみると、実はいろいろな要素がストレスの原因になっていることが分かります。

ストレス対処のプロ。「宇宙飛行士」

宇宙飛行士という職業を知っていますか?
宇宙飛行士は、死と隣り合わせの極限状態の中で仕事をしなければなりません。
そのため、宇宙飛行士になるための選抜段階や、宇宙に行くまでの準備段階で、
リスクやストレスに打ち勝つため、そして「想定外の事態」に対応するために、
様々な訓練を積み重ねています。

今回のコラムでは、2011年6月、ロシアのソユーズ宇宙船で宇宙へ飛び立ち、
約5ヶ月半の間、国際宇宙ステーションに滞在していた古川聡(ふるかわ さとし)さんの
宇宙飛行士の「心の鍛え方」をリング生の皆さんにお伝えしたいと思います。

きっと皆さんも生かせるポイントがあるはずです。

ストレスを自己診断しよう

古川さんの考えです。

日常生活でのストレスを完全になくすことはできませんし、なくすべきではありません。
ストレスの良さとしては、適度なストレスを克服したときに「達成感」や「やりがい」をもたらしてくれる点です。
心を鍛え、ストレスを適正なレベルに調整し、克服した成果を感じるためには、自分の状態を知ることが必要です。

何かをやる前に、自分の調子を把握していれば、どのくらい成果が出るか予想できます。
この自分の調子の把握が重要なのです。
勉強で考えれば、「解くスピード」と「正答率」につながるでしょう。
勉強において具体的な方法をあげると、

・簡単な計算トレーニングから始め、今日の頭の調子を測る

・パズルなどのスマホゲームで頭のパフォーマンスを測る

スマートフォンを持っている人であれば、どこでもチェックできますね。

予測がつかない状況がストレスを生む

定期試験:テスト範囲に予測がつかない。そのため、テスト結果も予測がつかない。
部活:(スポーツ部であれば)試合結果の予測がつかない。
受験:合否の結果の予測がつかない。

皆さんの学校生活には、予測がつかないものが多いです。
予測がつかないと、やっぱり人間は不安になり、ストレスを抱えます。
そんな時、どうすればそういったストレスに対応できるか。古川さんはこう考えています。

宇宙飛行士選抜試験はユニークなものが多くあり、まさに予想がつきにくい試験です。
入試などの一般的な試験に比べると、問題の予想がつかないだけに対策しにくい試験だと言えるでしょう。
(※何の図柄もない「真っ白」なジグソーパズルを完成させる試験などがあります。)
(中略)
そこで、私は「できなくて当たり前」という状態で、八方ふさがりの「自分の立場で」考えることをいったんやめ、
逆に「自分が試験官だったらどんな能力を問うだろうか」と「相手の立ち場で」考えてみました。

古川さんにとっての不安は、宇宙飛行士になるための試験の内容が予想できないことでした。
そこで、古川さんは、「試験官の立場になって考える」という解決策をもって、そのストレスに挑んでいきました。
つまり、予想がつかない状況では、「相手の視点」で自分を見るということが重要だと、古川さんは言っています。

皆さんで置き換えると、勉強であれば、「作問者の立場になって考える」
部活であれば、「相手チームの立場で、自分のチームとどう勝負するか考える」
といったところでしょう。

ストレスとうまく付き合おう

ストレスとは切っても切り離せない日常生活。ストレスとうまく付き合える人が勝ちます。
このコラムの方法を参考に自分でストレスと向き合って生活していきましょう。

リングアカデミー講師 中山 奎吾