3つのカンを捨てよう!

gomisute

今年のうちに捨てておきたいもの


2018年も、残すところあと約40日になりました。受検生としてのこれまでの勉強には、みなさん満足できているでしょうか。

なかなか自信をもって、「完璧です!」といえる人はそう多くはないと思います。さて、受検生のみなさんには、今年中に捨ててもらいたいものがあります。

それは、「3つのカン」です。この「3つのカン」に焦点を当てて、今回のコラムでは、私自身が受検生だった時に感じたことなども交えながら本番直前の意識の持ち方を伝えていきたいと思います。

1. 「ヤマ勘」は捨てろ!根拠をもって答えよう!


「1つ目のカン」、それはヤマ勘のカンです。これは特に英語や国語に苦手意識のある人に多いでしょう。

他の皆さんも、とくに記号問題を解くときにヤマ勘で、つまり、当てずっぽうで答えを出してしまったことがあると思います。それをできるだけ減らしてほしいのです。知識がある程度たまってきたこの直前期に大事なことは、しっかりとした根拠をもって答えることです。

たとえ自習や模試で正解した問題でも、「なぜ正解したのか」「どの知識をどう使うべきだったのか」という疑問を心の中で言葉にできるようにしておくとよいですね。

具体的には、英語の文章読解の記号問題で、「アとウは、主語が入れ替わっているからだめ。エは、原因と理由が逆になっているからだめ。だから、答えはイだ!」というように問題を解いたり、模試でなんとなく記号を選んでしまったりしたようなときにもこのように復習できるといいですね。

根拠をもって答えることができれば、確実性が増す上、本番では正解を確信した状態で次の問題に取り組むことができます。センスや感覚で解こうとすると必ずどこかで失敗してしまいますし、本番ではきっと正解かどうかが気になってしまうでしょう。センスや感覚に頼らず、根拠をもって答えることを本番まで常に意識して学習に取り組んでいけば、確実に本番で自分の力を出すことができるはずです。

2. 「感情」は捨てろ!失敗を修正し、成果に変えよう!


「2つ目のカン」、それは感情のカンです。これは頑張り屋さんな人にあてはまりやすいかもしれませんね。本番までにある模試・学校のテスト・過去問演習などで失敗してしまうと落ち込むのは当たり前です。でも、それは一瞬だけにしてほしいと思います。失敗を否定的にとらえないでください。なぜなら、失敗は成果であるからです。

皆さんも知っているであろうイチロー選手は、日米通算4000本安打を達成したときに、「4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね」という言葉を残しました。野球では、3回中1回、ヒットを打つことができればイチロー選手のような一流選手だとみなされます。(ちなみに4000本以上ヒットを積み重ねたプロ野球選手は、世界の中でも指で数えるほどしかいません。)

そのイチロー選手でさえ4000本のヒットを打つためには、確率の話でいえば少なくとも8000回はヒットを打つことができなかったのです。さて、その8000回もの失敗でイチロー選手は何を考えたのでしょうか。落ち込むことなく、「どこがミスだったのか、次はどう修正すればヒットになるか」を冷静に振り返って、次の機会を待ったのだと私は思います。

だから、皆さんも模試の良し悪しによる一瞬の感情などに左右されることなく、失敗を自分なりに分析し、修正し、次に生かすことに集中してほしいと思います。私は、「失敗まとめノート」ではなく、「成果ノート」を作っていました。自分の間違った問題をもう一度完璧に解いて、つまずくポイント・知っておくと便利なテクニックなどを自分なりにまとめておくとよいでしょう。失敗は見方を変えれば成果になります。この直前期におけるあなたの修正次第で、合否が大きく左右するといってもいいくらいです。

3. 「完璧」を捨てろ!受検は「点取りゲーム」!


「3つ目のカン」、それは完璧のカンです。これは特に勉強に自信のある生徒に多いかもしれません。テストにおける完璧、つまり満点を目指してしまうことは最終的に自分の首を絞めてしまうのです。皆さんには、受検は「点取りゲーム」であり、あくまで合計得点で競われるゲームの一種であることを心に刻んでもらった上で試験を受けてしてほしいと思います。大問1つを完璧に解き切ることにこだわりすぎず、解ける問題を全てとることを徹底すれば必ず合格点を超えることができるのです。次のように具体的な行動に移してみましょう。

 

1.まずもう一度各科目、何点取るべきなのかの最低ラインを考える。

2.過去問を見て、そのために解くべき問題がどれなのかを確認してみる。


この2つの事をすると、きっと思った以上に解かなくてもよい問題が多いことに気づくはずです。私自身、受検生時代には、「いかに難しい問題で他の受検生に圧倒的な差をつけて合格しようか」と考え、模試でよりによって1番から完璧に解こうとしたあまり、あとから見直せばだれでもできたような問題を時間に追われて焦ってしまい不正解となり、かえって差をつけられてしまった苦い経験があります。皆さんには絶対に僕と同じような失敗はしてほしくありません。だから、もう一度、演習のやり方と試験の受け方を見直してほしいと思います。

あと3ヶ月どう過ごすか?

ということで、私が捨ててほしいと思っている「3つのカン」、それは「ヤマ勘」「感情」「完璧」でした。受験勉強を効率的に進め、合格へと向かうためには、これらを捨ててください。根拠をもって解答し、失敗を修正し、解ける問題をまず確実にとって点をとる。これは直前期だからこそ大事にしてほしいものですし、きっとあなたの勉強以外の物事に対する取り組みも良いものにしてくれるはずです。「3つのカン」とすっきり別れて、受検に臨んでください。

リングアカデミー講師 門宮龍馬